こんにちは。徐々に暖かい日が増え、春が近づいてくるのを感じますね。
今回は、手先のしびれについてお話します。手先のしびれでは、親指、人差し指、中指、薬指の半分(中指側)がしびれる手根管(しゅこんかん)症候群。小指、薬指の半分(小指側)がしびれる肘部管(ちゅうぶかん)症候群があります。手根管症候群は、手のひらの手首辺りにある神経の通り道である手根管が何らかの原因で狭まり神経を絞扼してしびれを出すもので、妊婦の方や更年期以降の女性に多く、ホルモンの乱れが原因の一つと考えられています。しびれがある方の手首を手のひら側に直角に曲げ1分以内にしびれ、痛みがでたら手根管症候群が疑われます。
肘部管症候群は、肘の内側をぶつけて「ジーン」と腕がしびれたことは誰しもあると思います。その場所が神経の通り道の肘部管です。肘を最大まで伸ばすと肘が反ってしまう方は、肘部管に負担がかかりやすく、この症状になりやすいです。
前腕や上腕にしびれや痛みを発症させるものに胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群があります。首すじや鎖骨の下あたりを通る神経や動脈が絞めつけられることで発症します。なで肩の方や重い物を持つ労働者の方が発症しやすいです。洗濯物を干すときやつり革を掴むときなど、腕を上げた状態が続くと症状が強くでます。
朝起きた時にしびれが出るが、動かしているうちに落ち着いてくることがあります。これは、朝は体全体がむくむためです。日頃負担をかけている場所は筋肉も張っていて、さらにむくみが起きることで、神経が圧迫されしびれが起きます。動かすうちにむくみも取れてくるため、しびれが落ち着いてくるということです。
しびれで最も注意するべきは、半身のしびれと口周りのしびれです。この症状は脳血管障害の可能性があるため注意してください。